P r e v 「Stage3」 L i s t N e x t
ふとしたきっかけで思いがけない出会いをした、まだ幼い少女、水瀬 香夜はクラスメイトである陽花里と陽花里の友達である小夜たちと部活動を作ることになった。
だが、部活動は作ることはできないことを現実が突き付けてくる、だが彼女たちはたちむかうことにきめた。
私たちの夢、始まります!
「これで、後は校長だけですね」
「そうやねじゃあ、あたし校長のところ行ってくるよ」
「じゃ、私もいくよ」
「いやいいよ、陽花里一人だと心配だし」
「ちょっとどういうことなの!」
「まぁ、ちょっとわかります。」
「でしょ?あとは、あたしに任せてね!じゃあ行ってくる」
小夜はそういい生徒会室を後にした。
「信頼されてますね」
「まぁ、陽花里の大切な人ですからね」
「そういう意味ではないですけど…」
「え?」
「あっ、お紅茶のお代わりいりますか?」
「あっ、お願いします。次はミルクで」
「じゃぁ、陽花里はストレートで~!」
「陽花里、やめたほうがいいとおもうよ?」
「大丈夫大丈夫だって飲んでみないとわかんないでしょ?」
陽花里はそういいながら紅茶を口に運んだ
「ゔ…なにこれ苦い…」
「だから言ったやんやめたほうがいいって」
「香夜ちゃんさっきよく飲めたね」
「紅茶好きだし」
「紅茶はいろんな味、香りがあって楽しいですよ。陽花里さんミルク入れますか?」
「お願いします…」
「で、同好会のことなんだけども何同好会作るの?」
「あっ、言ってませんでしたね…」
「アイドルだよ!アイドル!アイドル部に入りたくてこの学校に入ったのにいざ蓋を開けてみるとないんだもん」
「え…?アイドル部」
「うん!アイドルです」
「今は3人だけどいつかは5人以上集めて正式な部にします、これが今の私たちの夢なのです。」
「アイドル部なら去年までの部室が使えるかも?」
「ほんとですか!?会長!」
「可能性が少しばかりあると思わ」
「陽花里どう思う?」
「会長いけますか?」
「一応聞いてみるわ」
「ありがとうございます。」
「あと、これ申請用紙ねあなたたちの名前と校長のがあれば通るはずだから」
「会長ありがとうございます!」
「会長ありがとう」
「いえいえ、うちの仕事ですから」
会長から申請書をもらってすぐに生徒室の扉が大きく開いた。
「陽花里、香夜おまたせ~とってきたよ!」
「小夜ちゃんおかえり~」
「小夜さんありがと」
「けっこうはやかったですね」
「会長の名前だしたらあっさり通りました、これ、これ用紙です」
「そっか、あとは担任に出せば作れるはず」
「わかりました」
「ありがとうございました」
「会長!ありがとです!」
彼女たちはそういい部屋からでていった。
「アイドルかぁ…彼女たちはどこまでやれるのでしょうか…」
「…」
「…」
「…」
「会長優しい方でしたね」
「陽花里もそう思う!」
「…」
「どうしたの香夜?」
「…、う~ん何でもない」
「あっ、そう?」
「小夜ちゃん、香夜ちゃん先生に提出しに行こ!」
「うん!そうだね」
「いこっか香夜」
「うん。」
三人は、担任がいるであろう香夜たちのクラスに走り出した。
「先生いるかな」
「まぁ、いなくても探せばいるさ」
「じゃぁ、入るよ」
「うん。」
「うん、」
陽花里は教室のドアを開けた。昼頃の暖かい日差しに包まれた教室に先生は一人でいた。
何かを察していたような眼差しで彼女たちに微笑んだ。
「希望する、部活はなかったの?」
「あいにく、陽花里たちが希望するものはなかったです…」
陽花里は俯きながらそういった。
「先生、コレをお願いします。」
「ふ~ん、アイドルねぇ…」
「何かあったのですか?」
「いや、以前まで私が担当してたからね」
「え?」
「そうなんですか?」
「いちおうね、人がいなくなって自然消滅したけど…」
「すこし、意外です。先生が顧問していたなんて」
「そうかな…?これでも昔はやってたのよ」
「へ、へぇーちょっといがいです。」
「まぁ、いいわ後はやって私のほうでやっておくから任せて」
「ありがとうございます!先生!!」
「ありがとうです。」
「ありがとう」
「あと、これ使っていいよ」
先生はそういいどこかの古びた鍵を渡した。
「元アイドル部の部室の鍵」
「まだ、申請してないのにいいのですか?」
「生徒会、校長の承認もすでにあるし大丈夫だよ。」
「そうですか」
「部室棟最上階屋上に上がる階段横ね」
「はーい」
「陽花里,小夜先にちょっと行ってて」
「ん~~~、なんで~?」
「…?わかったよ香夜」
「ちょっと、小夜ちゃん!!」
「ごめんね陽花里、香夜」
「大丈夫 先に行って待ってるね」
「…」
「…」
「どうしたのかな?」
「先生、なぜアイドル部なくなったのですか?」
「私、はじめ興味がある人がいないからなくなったと思ったのですけど、会長の顔が気になって」
「…」
「本当は、別な形でなくなったじゃないかなって思って」
「…なるほどね。それはちょっと違うかな」
「というと?」
「興味、というか人気がなくなったのほうが正しいかも」
「去年、アイドル部でちょっとしたいざこざがあったの」
「『いざこざ』といいますと…?」
「まぁ、えっと…簡単に言うと言い争いからのグループに亀裂がはいって自然消滅したって感じかな」
「………先生グループに亀裂がはいって自然消滅はわかるのですけども、その始まりの言い争いって一体何だったのですか?」
「欠点をとった子がいたの」
先生はそういい話し始めた。
「この学校、校則がそれなりに厳しいって知ってると思うけど、たとえ大きな大会に出場権を持ってたとしても部活動は活動停止されるの」
「そして、メンバーがギリギリで出られなくなってしまったの。それで…人数的に大会出場権がなくなって出られなくなったの一人の少女の行いですべてが泡沫の如く消えてしまったの…。」
「えっ、それって三年生最後の大会ですよね…」
「まぁ、そうなるよね、あ彼女たちが今までやってきたことは何だったんだって、その影響でその子は別の学校に進学しちゃったしね…」
「そうですか…想像していたことと少し違ってました。」
「『想像していたこと』ってさっき言ってた人気のこと?」
「はい、てっきり人気がなくなって部活動がなくなっと思ってました、」
「あぁ、なるほどね…もう、このぐらいでいいでしょ?過去は過去過ぎた時間はどうにもならないのだから」
先生はそういいながら立ち上がった
「そうですね…」
香夜は先生のしんみりとした空気に飲み込まれていた
なにか、言おうと思っても思うように言葉が出てこない。
「いま、話したことはあまり言わないようにね。まだ気にしてる生徒が少なからずいると思うから」
香夜は真っ先に生徒会長の顔を思い出した。
「そういうこと、彼女のためほかの人のためにも言わないでね」
「わかりました、私は彼女たちのところに」
香夜はそそくさと教室から飛び出していった。
「…」
(彼女たちはどこまでいけるのか楽しみ)
誰もいない昼過ぎの教室で静かに空を見上げた…